SpreadRouter は、ファイルシステムが下記のように構成されています。

• ベース領域 : Squashfs¹⁾ を利用した、読込専用ファイルシステム
• 書換可能領域 : tmpfs²⁾ + aufs

tmpfsはRAMディスクですので、電源をOFFした際にすべての変更が失われてしまいます。
ただし、それだけでは実運用に困りますので、電源OFF/ON時に本体Flashメモリに 書換可能領域 を保存・リストアする仕組みを設けています。

書換可能部分は、下記4領域に分割して保存しています。

保存先のディレクトリは、/rw.tmpfs/.overlay で、約24MiBほど確保してあります。

[例] 保存されたファイル

root@plum:~# ls -l /rw.tmpfs/.overlay/
total 92
-rw-r--r-- 1 root root   972 Mar 10 18:55 overlays_etc.tar.xz
-rw-r--r-- 1 root root   108 Mar 10 18:55 overlays_home.tar.xz
-rw-r--r-- 1 root root 84892 Mar 13 13:00 overlays_log.tar.xz

4つのファイルのうち、No.1〜3 はシャットダウン・再起動時に自動的に保存処理が行われます。
(明示的に任意のタイミングで保存処理を行うことも可能です。)
No.4 については、コマンドにより明示的に保存処理を行う必要があります。

[使用方法の表示]

user1@plum:~$ sudo overlaycfg
Usage: overlaycfg [options ...]
 -s <kind> : save files on overlay area.
     kind is one of 'home', 'log', 'etc', 'other'.
 -i : initialize overlay area (Reset to factory default).
user1@plum:~$ 

[実行例: No.4 を保存]

root@plum:~# overlaycfg -s other
root@plum:~#